100円ショップの造花と高級造花の違いとは

造花とは
100円ショップ(100均)に造花があるのはご存知ですか?
また、造花にはグレードがあることを知っていますか?
たとえば100円ショップ(100均)の造花には、
薔薇、カーネーション、アサガオ、ひまわり、桜、桃、栗、ポインセチアなど、スーパーやコンビニの季節商品のまわりでディスプレイに使われそうなものが多いように感じられます。
これはやはりそのような場所で使うために販売されていると考えられます。
そしてあくまでも主役は水ようかんや、雛あられ、モンブランなど季節商品であり、演出である造花の花の出来はほとんど求められていないという事です。
その反対に造花自体が主役になる場合があります。
その場合に使用される造花は特にシルクフラワーやアーテフィシャルフラワーと呼ばれるものです。仮にそれらの造花を高級造花と呼びます。(スーパー造花なる呼び方もあります。)
高級造花はホテルや結婚式などのシルクフラワーのアレンジや、結婚式場で使うブーケ、フラワーシャワーに使われます。
高級造花以外にも屋内の装飾のグリーンや観葉植物などに使われる造花もあります。
もちろん昔から町内の催し物や祭りなどに使われている造花や、パチンコの新装開店で使われる花輪の造花、仏花に使われる造花もあります。
そのように造花といっても価格や用途によりさまざまなものがあります。
では具体的に100均の造花と高級造花では使われる花のグレードがどのように違うのかをお教えします。
100均造花の特徴
洋服のグレードを見るとき、高い服か安い服かを判断する場合に目安になる点を聞いたことがあります。たとえば、シャツならばボタンに価格が現れるそうです。
ボタンの素材ががシェル(貝)など高級素材を使っているものや、デザインが凝っているものなどは比較的に高価格帯のもので、逆に低価格のシャツはプラスチックの簡素なものを使用してることがほとんどだそうです。
逆に言えば生地やデザインではどこもコストダウンを当然図っているので、あと価格を下げる部分はそこぐらいしかないのが理由とのことです。
造花の場合でもそのようなポイントがあります。造花でも高いものと安いものの違いが一番表れるところ、
そのポイントとは意外にも花ではなく「葉」の部分てす。
「葉」の生地や枚数が低価格造花の場合は極端にコストカットされることで花の部分にコストを掛けています。
ただし、100円ショップの造花は葉にコストがかけられないというよりは、価格面でありとあらゆるところにコストがかけられない事情もあるので余り目立たないということがあります。(高級造花と100均の造花の価格が10倍以上違う場合もある。)
では実際に写真で違いをあげて見比べてみます・・・が、写真で撮ってパソコンのモニターで見ると実物を見るのと違って、あまり変わらないように見える場合があるので、そこはご了承ください。
100円ショップの造花と高級造花の違いとは

まずは100均向けの低価格ローズ

市販されているものの中でも比較的よくできたものをチョイスしました。
この花の「葉」の部分を見てみると、生地が薄すぎて透けて見えます。
高級造花


こちらは、造花のトップブランドのasca(アスカ)の造花を使用しました。
この花の「葉」の部分を見てみると、透けても見えないのは当然のこと、作りもかなりよくできています。
この2つの葉を比較してみると、このようになります。

ちなみに高級造花の花芯はきちんと再現されていますが、100均よりも少し高い(150~400円ぐらいの造花)ものでも花芯がない場合もあります。



このほかにも高級造花は薔薇の花だと、花びらのグラデーションがきれいだったり、巻きが多かったり、棘がリアルだったりと値段が高いものはそれだけの理由があります。
ぜひ、一度見る機会がありましたらじっくりと鑑賞していただくとその素晴らしさが実感いただけると思います。
また、低価格帯の造花や100均の造花も使用する用途を間違わずに使うことで、きっと演出に力を発揮することでしょう。
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